◎私とギター

*出会い*

 私が初めて手にしたギターは、二つ年上の兄が買ってきたガットギターでした。チューニングの仕方がわからず、無理やり和音に合わせようとしてペグを壊してしまい、兄に怒られました。中学生の時のことです。

*弾き方を覚える*

 ある時、少年サンデーの巻頭にアグネス・チャンのギター入門というものが載っていて、それで「花はどこへ行った」を覚えました。チューニングとC、F、G、Amの押さえ方とアルペジオ、それが私の第一歩でした。

*手当たり次第*

 その頃「明星」という雑誌に付録で歌本が付いていて、それを頼りに好きな歌を手当たり次第弾き語りしていました。吉田拓郎、かぐや姫、井上陽水、ビートルズ、S&Gなどがお気に入りでした。

*初演奏・初作曲*

 中学校の音楽の時間に、一人ずつ楽器を演奏するという機会があって、「禁じられた遊び」をみんなの前で演奏しました。それから作曲コンクールというのがあって、課題の歌詞にメロディをつけて応募しました。これはやさしいコード展開をギターで弾きながら作曲したものです。

*二台目のギター*

 兄が二台目のギターを買ってきました。今度はフォークギターで、私はさらに弾き語りにはまっていきます。高校生になり、受験生になっても本とギターと望遠鏡は手放すことができませんでした。オリジナルの歌もぼちぼち作り始めます。

*学生時代*

 大学に入った私は友人のところで聴いた中島みゆきにすっかりはまってしまいました。田舎へ帰ってもサークルの合宿でも、みゆきばっかり弾いて歌っていました。この頃からジャズやフュージョンも聴き始めますが、自分ができる音楽との差は広がるばかり。

*初めてのマイギター*

 就職してしばらく経ち、私は初めて自分のお金で新品のギターを買いました。モーリスのギターで、その後20年ほとんどこれ一本とつきあうことになります。ほかにクラシックギターとエレキギターも買いましたが、エレキは思うように弾けず、後に手放してしまいました。

*オリジナル・テープ*

 自作の曲がたまってくると、それを作品にしたくなり、カセットのMTRを買ってオリジナル・アルバムを録音しました。ドラムは座布団と雑誌を叩いて音を出すという、ひどい代物でした。これは後に、パソコンで自動演奏したものをバックに録音し直しています。

*アンプラグド・ブーム*

 エリック・クラプトンの「アンプラグド」が出た頃から、レコード屋で試聴したり、雑誌やネットで情報を集めてはいろいろなギターミュージックを買い集めるようになりました。どんなものがあるかは別にご紹介したいと思います。

*iPod登場*

 iPodが登場したことで、私の音楽環境は一変しました。それまではMDにダビングして一枚ずつ聴いていたアルバムが、みゆき、ビートルズの全曲と一緒にまとめて持ち歩けるようになったのです。今ではとっくに容量が足りなくなってしまいましたが。

*憧れのマーチン*

 へたくそな自分には縁のないものだと思っていたマーチンを、ある日楽器屋で試し弾きして、すっかり気に入ってしまいました。それからあれこれ悩んだあげく、長年お世話になったモーリスを下取りに出してついに000-28を購入しました。

*TABギタースクール*

 せっかくいいギターを買ったのだから、もう少しうまくなりたいと思い、一念発起してTABギタースクールに通い始めました。打田十紀夫先生にブルースを教わりながら、ディープなギターの世界に少しずつなじんでいく今日この頃です。

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