第2回能研OB会観劇会のご案内 能以外の芸能にも触れてみませんか。世界が立体的に拡がり、能の味わい方も一段と深くなりますよ、という企画です。能で磨いた目は他の芸能にも通用するという、うれしい発見もあると思います。 <日時>12月21日(土)12:00 <場所>国立劇場大劇場 <演目>歌舞伎「彦山権現誓助剣《(ひこさんごんげんちかいのすけだち)四幕五場 ◎主な出演者 中村雀右衛門/中村梅玉/中村魁春/中村富十郎 ◎料金 1等A 9,200円、1等B 6,100円、2等 3,100円、3等 1,500円 <参加費用> 7,360円(1等A席) ご希望により、これ以外の等級も受け付けます。ただし、売り切れの場合はご容赦下さい。 参加ご希望の方は、10月31日(木)までに、担当幹事の吉成へ、メール(dai@rd.catv.ne.jp)または電話(090-9859-4097)でご連絡下さい。ご質問、ご希望などもどしどしお寄せ下さい。 -- 第2回能研OB観劇会を以下のとおりご案内申し上げます。ご希望の方はメールでご返信ください。 担当:吉成大四郎 通し狂言「彦山権現誓助剣《四幕五場 出演 中村雀右衛門、中村冨十郎、中村梅玉、中村魁春、中村東蔵、大谷友右衛門、中村芝雀ほか 日時 12月21日(土)12時開演 参加費用 7,360円 (他の日や料金の安いお席も承ります、ご相談ください) (あらすじ) 剣術指南役であった吉岡一味斎は、同僚の京極内匠に卑劣な手で殺されてしまい、残された妻と娘たちは内匠を追って仇討ちの旅に出ます。 女ながらも腕の立つ姉娘のお園が離れた隙に、妹のお菊が内匠に出逢いますが、返り討ちに遭い、その子弥三松はあやうく難を逃れます。お園はその後も内匠を追いますが、あと一歩のところで逃れられてしまいます。 彦山のふもとの毛谷村には一味斎の弟子であった六助が百姓姿で暮らしており、そこには逃げてきた弥三松がかくまわれていました。 お園は弥三松を救おうとして六助と戦いますが、彼が実は自分の許嫁で、しかも剣の達人であることを知り、内匠を討つために助太刀してくれるよう頼みます。六助も姿をやつした内匠が近くにいることを悟り、ともに仇を討とうと誓うのでした。 (みどころ) 「毛谷村《の場が人気で、そこだけが度々上演されます。国立劇場では昭和42年、いくつかの場を復活して通し上演し、今回は35年ぶりの通し上演になります。 このお芝居は何といっても女だてらに剣の達人であるお園が健気に仇を追う苦労を重ね、観客の共感を誘うという、明快なヒロインの魅力が中心になっています。 「毛谷村《ではお園が六助と意外な形で巡り会い、仇討ちの成就へ向けての予感に包まれたところでお芝居の幕を閉じます。 雀右衛門が当たり役であるお園を演じ、冨十郎の六助との手慣れたコンビで演じるこの「毛谷村《が、今回の第一の見どころです。円熟の芸を見せる二人の競演をたっぷりとお楽しみください。 前段までのお園を演じる、進境著しい魁春にも期待がかかります。また脂ののった梅玉が初役で演じる色悪の内匠もお芝居を大いに盛り上げてくれることでしょう。 (まめ知識) *通し狂言:歌舞伎の演目を一般に「狂言《と呼びますが、一つの演目を最初から最後まで上演するのが「通し《です。「彦山権現誓助剣《にはまだ他にも場面がありますが、首尾一貫して物語がわかるので「通し《と言ってよいでしょう。このように義太夫狂言は長いものが多く、通しで演じると一日がかりになってしまうものもあります。そのため、人気のある場面だけを抜き出して上演することが多く、そうやって他の作品と並べて演目を組むことを「見取り《と言います。 *色悪(いろあく):歌舞伎の悪役には色々なタイプがありますが、白塗りの美男子に扮するのを色悪と言います。クールでサディスティックな、危険な魅力を漂わせるけしからんやつです。「忠臣蔵《の定九郎、「四谷怪談《の伊右衛門などが有吊です。 -- 歌舞伎観劇会の予定です。 日時 12月21日(土)12時開演 集合 開演15分前から、国立劇場大劇場前で吉成がお待ちしております。    開演に遅れた場合は、受付(大劇場入口の内側)に切符を預けておきます。 参加費用 4,900円(吉成の席を別に調達したので、その分安くなりました。             当日ご用意下さい) 公演時間「彦山権現誓助剣《  序 幕 12:00~12:55 休憩30分  二幕目 13:25~13:55 休憩10分  三幕目 14:05~14:40 休憩15分  大 詰 14:55~15:10 休憩10分      15:20~16:35 かなりの長丁場です。終演後は何か美味しいものでも食べましょう。 以上、よろしくお願いいたします。 吉成大四郎