|
『 現 代 』
|
中山 千代 |
現代の子どもは戦争を知らない。
広島、長崎は永久に戦争の爪跡が残って居る。昭和初期頃までに生まれた人は、皆このこわさを味わっている。戦争、召集と昔の老人はテレビもなく、あまり旅行もせず、唯々家の為めと働いていた。
今の年寄りは恵まれて居る。
一人暮しの老人、お金のない人、病人などには、医療費はみな何らかの形で支給されている。年寄りの良い時代である。出来るだけ健康に注意して暮すことを願う。
又反面、核家族のため、年寄りの権威は低下して居る。
これも時代の流れである。
第18号(昭和51年) |
|